労働生産性向上のトヨタ式生産方式

無駄を徹底的に排除する生産方式 

ムリ、ムラ、ムダを無くす

 

トヨタ生産方式とは、ムダがない生産体制を構築するためにトヨタ自動車が生み出した生産方式です。

トヨタ生産方式は「ジャストインタイム」と「自働化」の2つの理念でムダを排除し、生産を合理化します。理想的な生産体制を実現しやすい生産方式です。

 

トヨタ生産方式の基本思想

自働化

トヨタ生産方式では「自動化」ではなく「自働化」が使われています。「ニンベン」の自動化、つまり人の手が加えられた自動化という意味です。

 

生産ラインは機械化が進んでおり、各工程は自動化されていますが、機械の異常によりミス(不良品)が発生します。そこで、トヨタ生産方式では生産ラインに異常が発生したとき、生産を止めて原因を究明します。

 

機械が異常を自動的に検知した場合、その内容を迅速にライン管理の担当者に通知します。ラインを止めるのはこのタイミングです。この後は担当者が原因究明にあたります。

 

このような改善活動を行えば不良品の発生を抑え、品質を向上させることが可能です。つまり自働化とは、生産の大きなムダである不良品を作らない仕組みを構築する仕組みのことを指します。

 

ジャストインタイム

 

ジャストインタイムとは、トヨタを代表とする「必要なものを必要な分だけ」生産する方式のことです。

徹底的に生産に関するムダをなくすだけでなく、品質の低下やばらつきをなくせます。生産に必要なものが不足することで作業が停滞すると、大きなムダが発生してしまいます。逆に必要なものでも数が多ければ管理コストというムダが発生するでしょう。

 

 

ジャストインタイムを実現するために「かんばん方式」が採用されています。かんばん方式とは、部品の納入時間や数量が記載された作業指示書を使う方式です。このかんばん方式を使うことで、計画どおりにムダなく商品を生産でき、生産効率が上がります。

 

クリーニング工場、食品生産工場などで導入頂き労働生産性の向上に繋がっています。